工務店の家づくりの特徴
自分たちの新しい住まいを工務店に任せるとなった時には、おおよその住まいの方向を決めながらも、複数の工務店の中から自分たちに合うベストな会社を選択する必要があります。
工務店の家づくりは、ハウスメーカーの家づくりのように『商品』が先行しないため、自分達が主導権を握って家づくりに取り組むことができます。
反対に言えば、工務店での家づくりは家にこだわりがない人にとっては、すべてにおいて選択・決断力が求められるため労力が多く感じてしまうでしょう。
その代わり、時間と労力をかけたぶん心から満足いく家が完成する事でしょう。
工務店の主な分類
ひとくちに工務店といっても、さまざまな会社規模の工務店が存在しています。
①地域密着型の工務店
会社規模が3~10人程の工務店で、社員の大半が設計担当兼現場責任者という工務店です。
大工さんや職人さんを自社で抱えている工務店もありますが、全てがそうとは限りません。
工務店によって施工技術や提案力はピンキリです。
②大手ハウスメーカーの下請け工務店
ハウスメーカーの厳格な品質基準に合わせなければならないため、高品質の住まいを手掛けてもらえる可能性が高いです。
③フランチャイズ型工務店
ローコスト系フランチャイズ系列の企画に沿った商品・提案・施工を行います。
ローコスト住宅を得意としているのが特徴の工務店です。
④展示場やショールームの運営を行う工務店
独自に展示場やショールームも完備しているため、ハウスメーカーとそん色ないプレゼンテーション能力を持っています。
最新の施工技術や、省エネ技術にも対応しているため満足いく家づくりが可能です。
⑤主に建売分譲を請け負う工務店
建売や建築条件付き住宅を中心に請け負う工務店。
依頼されれば注文住宅も請け負う事が可能ですが、コストの削減に重きを置いているため、品質た満足度が低い場合もあります。
⑥公共事業も請け負う工務店
学校や総合病院・行政施設などの公共事業を請け負っている工務店です。
特定建設業許可を受けているため、木造建築だけでなく、鉄骨業、鉄筋コンクリート造(RC造)も建設することが可能です。
賃貸マンションのような大型の建築物も得意としています。
どの工務店にしても、家を耐える施主の家づくりに対する考え方によって合う・合わないがあります。
工務店の家づくりは時間と労力を惜しまない方の方が、大きな充足感と満足感を得ることができると思います。